最後の桜が満開です。
2015-04-17
今、一関地方は桜が満開を迎えています。
磐井川河川敷に沿って桜並木があり多くの市民が花見を楽しんでいます。
市内中心を流れるこの磐井川は、河川敷を中心に憩いの場になっています。
早朝練習をする高校生、午前中いっぱいグランドゴルフをする昔の若者たち、昼休みにジョギングする勤め人、午後のひと時に散歩する親子 ・・・
そんな中、ひときわ賑わいを見せるひとつに、桜が咲く花見時期があります。家族で散策をしたり、シートを敷いてグループで宴会をしたり、バーベキューパーティがあったりで、桜の花の下で春を満喫しています。
しかし残念ながらこの桜は今年が見納めとなります。堤防の嵩上げ工事が予定され、それに伴い桜並木も伐採されるとのこと。かつて両岸に会った桜並木は、対岸が先行して工事が進められ、並木はなくなりました。
防災は大切です。と同時にそれの限界があることは先の大震災で学びました。自然には逆らえない、むしろその脅威を忘れてはならない、と。
自然は、穏やかなときは心を和ませてくれます。荒れ狂うときは畏れてじっと耐え忍びます。永い時間のなかで、ほんの一瞬、命の輝きを見せる桜が何かを語りかけているような気がします。